「Mixっていったい何をするの?」
DTM界隈で良く聞かれる言葉として「Mixは難しい。Mixに苦労してる。」というふうに聞きます。
MIXって、いったい何でしょうか。
音楽における「Mix」作業は水彩絵画で言うところの、絵の具の混ざり合いによる「色の濁り」を極力取り除き、ハッキリとした絵として見えるように完成させることに似ています。
MIX作業によって行う事は、様々な楽器の音色をくっきりと聴かせる為に、楽器間で重なっている音域の周波数を、基本的にはEQなどを使って削って調整していく作業となります。
重なり合う音が多ければ、音が濁って聴き取りづらい状態になりますので、音の主要な部分を残しつつも余計な音の成分を削って調整していく事によって「音のぶつかり合い」を極力無くしていく地道な作業になります。
有名なEQプラグインとしては、FabFilter Pro-Qシリーズがあります。
こんな感じの画面構成です:
画面上に隆起していたりする波形が、音の出かたを表しているとして、その波形を下げたり上げたりすることで調整していくものとなっています。
多くのDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトウェアには、標準搭載のEQが在りますので、初心者の方はその使い方を覚えた上で、市販の高性能なEQプラグインを導入すべきかを検討しましょう。
FabFilter “Pro-Q 3”
https://www.fabfilter.com/products/pro-q-3-equalizer-plug-in
参考図書:
「音圧アップのためのDTMミキシング入門講座」